今宵限りは ダニエル・シュミット

2014年の夏に、渋谷のオーディトリウムで、「ダニエルシュミット映画祭」があったので
行ってきた。
このとき私が観たのは「今宵限りは」。

スイスの古城で城主と召使い達が、5月の聖ネポムーク記念日に、たった1日だけ立場を入れ変える。
お客を呼んで、城主達が歌や寸劇を催し、召使い達はお客として観劇する。
これが単に上映時間の1時間半、延々と続けられていく。

主人達は寸劇をやり続けて、観客の召使たちはずーっと見てる。それをまた私もずっと見続ける。
主人側がサロメになって白鳥を踊るシーンとかあるのだけど、な、長い・・・
延々と踊り続ける。
ただこれだけなのだが、1シーン、1シーンが度肝を抜くほど美しい。
・・・目が離せない。なに?これ?

あのほの暗さ、暗さの中にある頽廃さ、耽美さ、重厚感・・・

すごい・・・


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これはダニエルシュミットのデビュー作。しかも30代前半に恐るべき少人数のキャストで作っているのだ。

このダニエル・シュミットの世界観、、、
見るものが濃厚な美しさの中に取り込まれて行く
その空間の中で、愛憎や、とぼけた感情や、とにかく人間がそこに居て感じ取るあらゆる匂い、空気、感情の織り成す雰囲気を、恐ろしいまでに美しく創り上げていいる。

20数年前に、親友が「絶対観たほうがよい!!」と断言していたのを思い出して、今回見ることが出来てよかった~
私自身もダニエル・シュミットの映画はとても好きだった。
ラ・パロマやヘカテなど、あの耽美的な雰囲気といい、美しさといい、もうたまらない。
でも、「今宵限りは」を見に行って、更に度肝を抜かれてしまった・・・

今、こんな映画って無いですよね・・・?


今宵限りは
<1972年スイス>
Heute Nacht Oder Nie
製作:イングリット・カーフェン
監督:ダニエル・シュミット
脚本:ダニエル・シュミット
撮影:レナード・ベルタ
出演:ペーター・カーン、イングリット・カーフェン、フォリ・ガイラー
   ローズマリー・ハイニケル、イゴール・ヨーザ

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